痔 痛い 対処法 病院

痔が痛いときの対処法、病院に行く判断

痔を発症した場合、病院に行かなければ治らないのでしょうか。できれば病院に行かずに治したいという人もたくさんいるはずです。そこで、痔が自然治癒するのかどうか、病院に行かなければ治らないのでしょうか。痔は、放置していて自然に治ることはありませんが、軽度の場合は、生活習慣の改善と人間が本来持っている自然治癒力によって、痔の症状が軽くなることもあります。また、炎症を抑える市販薬を使うことで、症状を抑えられる場合もあります。

 

痔の治療は生活習慣の改善がポイントです。軽度の痔でも重症の痔でも、痔の原因となる生活習慣を改善することが大切です。痔になりにくい生活習慣とは、便秘や下痢をしない、毎日入浴して、おしりを清潔に保つ、腰を冷やさない、長時間立っていたり、座りっぱなしにならない、刺激物やアルコールは控える、手軽な運動やストレッチを行う、ストレスをためない、強くいきまないなど、おしりに負担をかけない行動です。痔になってしまったら、これらの習慣を身につけましょう。

 

悪化する前に病院での診察を受けることが必要です。「痔だと思っていたら、実は直腸がんだった」という例もあるように、おしりの違和感が本当に痔なのかどうか、一度、専門医の診断を受けてみることも大切です。市販薬を約2週間使ってみて改善が見られない場合は、受診してみましょう。

実際、痔をできるだけ病院に行かずに治したいと思っている人はたくさんいるでしょう。そのため、発症してもなかなか病院に行かず、受診までに時間がかかって、症状が悪化してしまうケースも多くあります。早く診察を受ければ、それだけ早く治すことができます。また、市販薬は、誰が使ってもいいように成分の配合を調整しているのに対して、病院で処方される薬は、患者の個々の病状に合わせて効果的な成分を処方できるため、より効果があらわれやすいでしょう。

 

痔が軽度の場合は、「病院の薬+生活習慣の改善」で完治する場合もあります。ただし、薬を服用して生活習慣を改善しても症状がよくならない場合や、痔の中でも「痔ろう」の場合は、外科的療法(手術)が行われることもあります。

 

痔は、生活習慣を改善することで自然治癒に向かうこともある病気の一つです。ただし、きちんと健康管理を行って、症状を抑える薬を使っても症状がよくならない場合は、一度病院を受診することをおすすめします。